本業や副業でも、PCを使った在宅ワークの普及が加速しています。
自宅の仕事環境を整えたいとPCデスクを探すも5万オーバーはザラで、とても安い買い物ではありません。
「高くて手が出せないよ…」という方でもこの記事を読めば、サイズや色など自分好みの理想的なPCデスクを手に入れ、快適な在宅ワークを行うことが出来るようになるでしょう。
- デスク天板の購入方法
- 初心者でも失敗しないPCデスクのDIY方法
- デスクをDIYするために必要なもの
天板の購入
天板は近くのホームセンターで購入する以外に、メルカリなどのフリマサイトや、自分の好きな材質やサイズで注文できるネットショップでの購入方法があります。
ホームセンターは在庫があればその場ですぐに購入することが出来ますし、購入した天板を自分で持ち帰れば送料もかかりません。
また最近は追加料金で指定したサイズにカットしてくれるサービスもあります。
ただ取り扱っている商品の在庫限りとなるため、目当ての材質を取り扱っていない場合も考えられます。
メルカリやヤフオクなどのフリマサイトは個人からの直接購入となるため、店舗での購入より比較的安く購入することができます。
フリーオーダーという訳にはいかないので、希望するサイズがなければ自分で加工する必要はありますが、「とにかく安く済ませたい!」という方はフリマサイトを検討してもいいかもしれません。
最初から自分の好きな材質の木材で、かつ大きさも指定したいという方は自由度が高いネットショップでの購入がおすすめです。
私がPCデスクをDIYした時も、「マルトクショップ」というネットショップを利用しました。
PCデスクに合う天板とは?
PCデスクには、固い材質の木材を選ぶとよいとされています。
理由としては、傷がつきにくく反りにくいといった特徴もあるため、ダイニングテーブルや作業机には固い材質が向いているのです。
マルトクショップでは各木材の特徴を説明している一覧もあるため、参考にしてみるといいでしょう。
マルトクショップとは?
木材を自分好みにオーダーすることができる、日本の通販専門店です。
たくさんの種類のなかから無垢材や集成材を好みの大きさにカットできるのはもちろん、穴を空ける場所だったり、角のとり方など細かく自分の好みに加工ができることが特徴です。
また、良心的な価格設定で、できるだけお金をかけずに木材を使ったDIYをしたい方には非常におすすめのショップと言えるでしょう。
マルトクショップでの注文方法
マルトクショップのサイトから好きな種類の木材を選択して、サイズや表面の処理、面取り(板の角をとること)を細かく設定していきます。
このとき、指定するごとに価格の表示が切り替わるので、自分のお財布と相談しながらオプション(加工)を追加できます。
表面のヤスリ掛けや、面取り、塗装なども自分でできるという方であれば、オプションは何も選択せずに注文するとかなり安く天板を手に入れることができますよ!
支払いはクレジットカード、代金引換、銀行振込(先払い)のいずれかから選ぶことが出来ます。
天板の注文から到着まで
マルトクショップでの注文が完了すると、以下のような注文確定メールが届きます。
マルトクショップでは、正式に注文してから無垢材であれば21営業日、集成材であれば6営業日が出荷の目安となっています。
発送は香川県からで、発送されてからも多少時間はかかります。
私の場合、正式に注文してから関東圏の自宅に届くまで、13日かかりました。
ちなみにですが、注文確認のメールからリアルタイムで配送状況が確認できるので、安心して到着を待つことが出来ます。
天板の下処理
天板が届いたら、塗装前に天板の下処理を行います。
天板は、強度が高くて価格もリーズナブルなゴムの集成材を選びました。
とにかく安く仕上げたかったので、オプションは一切選択せずサイズオーダーのみの注文です。
サイズは厚み30㎜、奥行700㎜、幅1200㎜です。
PCデスクとしては標準的で、デュアルディスプレイにも対応できるサイズ感です。
天板自体の金額が11,690円で、送料が3,960円。合計で15,650円でした。
デスク向きの固い材質で上記のサイズがこの金額・・・かなり安いと思いませんか?
届いた天板はこんな感じ。
四隅もしっかり段ボールで保護されていて、配送中の傷などは確認できず、キレイな状態で届けてくれました。
固い材質で密度が高いためか、重量はかなりのものです。
ここから天板の表面をなめらかな手触りにするためにヤスリ掛けをしていきます。
ヤスリ掛けは、粗目のものから細目のものへとサンドペーパーを変えて削っていきましょう。
サンドペーパーはヤスリの細かさが数値化されていて、その数字が低いほど目が粗く、数字が高いほど目が細かくなっています。
ヤスリ掛けは基本的に100番くらいから初めて、続いて200番、仕上げに400番と、だんだん細かくして削っていくとよいでしょう。
このときに、あわせて天板の角を丸くしていきます。
サンドペーパーの目が細かいとなかなか削れないので、粗目の80番くらいから削って、最終的に400番で表面を滑らかにしていきます。
最初はこんなに立っていた角が、、、
削っていくと丸く仕上がります。
四隅の角をとって丸くすると、デスクでの作業中に肌が当たっても痛くありません。
細かい目のサンドペーパーで削り、表面が滑らかになれば乾いた布で拭きあげて下処理は完了です。
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ブライワックスで天板を塗装する
天板の下処理が終わったら、次は自分の好みの色に塗装します。
塗装しなくても使えるのですが、木材を保護する意味でもなるべく塗装はしたほうがいいでしょう。
今回、私が選んだのはブライワックスのチークです。
ワトコオイルとも悩んだのですが、「塗装の手軽さ」と「メンテナンスもしやすいだろうな」という考えからブライワックスにしました。
ワトコオイルとブライワックスの作業工程に関する比較は以下の通りです。
ブライワックス | ワトコオイル |
---|---|
下処理(ヤスリ掛け) | 下処理(ヤスリ掛け) |
塗料を塗る(スチールウールor布) | ①塗料を塗る(刷毛) |
乾燥(15分~30分) | 余分な塗料をふき取る |
ブラシで磨く | 乾燥(1時間) |
乾いた布で拭きあげる | ②塗料を塗る(1回目の3/1~4/1程度の量) |
完成!! | ウェット研磨 (オイルが表面に残っている状態でのヤスリ掛け) |
乾いた布で拭きあげる | |
乾燥(24時間) | |
完成!! |
このように、ブライワックスと比較してワトコオイルは作業工程が多く、乾燥にも時間がかかります。
ただウェット研磨によって削ったオイル交じりの木粉が細かい部分に入り込むので、表面はものすごく滑らかになります。
またブライワックスは水に弱く、ワトコオイルは水に強いといった特徴があり、天板の用途によって向き不向きがありますので、表とあわせて参考にしてください。
塗料を塗る
ブライワックスは、布かスチールウールを使用して塗料を塗りこんでいきます。
かなり塗料の伸びがいいので、つけすぎないように注意して伸ばしましょう。
木目に沿って塗りこんであげることで、細かい隙間にも塗料が入り込み、木目が際立ちます。
全体に塗りこんだら、15分から30分ほど放置して乾燥させましょう。
乾燥したら乾いた布で拭きあげていきます。
同じように側面と、反対側も塗り込んでいき、乾燥させたあとに拭きあげていきます。
拭きあげたあとの状態はこんな感じ。
チークはもともと色が濃い種類です。
濃い塗料が、より木目を際立たせてくれました。
天板をブラシで磨く
ブライワックスは、塗料を塗りこみ、時間をおいて浸透させたあとで、ブラシを使って磨く作業をすると艶のある仕上がりになります。
ブラシはナイロン製のものでも亀の子たわしでも大丈夫です。
木目の流れに沿って、細かい溝にも塗料が入り込むのをイメージしながら、ブラッシングしていきます。
下の写真はブラッシングをする前の状態。
スチールウールで塗ったときの塗りムラがはっきりとわかります。
ブラッシングをした後の状態。
塗りムラがなくなり、光沢が出ているのが分かります。
天板全体を拭きあげていく
ブラッシングの作業が終われば、最後にウエス(布)で拭きあげていきます。
デスクを使用しているときに、着ている服に色が映ることのないようしっかりと拭きあげましょう。
白い布を使うと色移りの確認がしやすく、拭きあげ完了の目安が分かりやすいのでおすすめです。
ウエスに色が移らない状態になれば完璧です!
天板と脚の固定
天板の処理が完了すればあとは、いよいよ脚の固定です。
今回は鬼目ナットという脚を固定する際の、ネジの受けとなる部品を事前に取り付けました。
この部品を事前にデスク天板裏に埋め込んでおくことで、いつでもデスク脚を着脱することが可能です。
メンテナンスのときに、脚を取りはずして屋外に運びだし、塗料を塗りなおしてからまた屋内で足を取りつける… なんてこともできるようになります。
そんな鬼目ナットの取り付け方は以下のとおり。
鬼目ナットの位置決め
まず最初に鬼目ナットを埋め込む位置を決めて、マーキングをしましょう。
天板裏にデスク脚を置いて、位置を決めていきます。
デスク脚の角を基準にして、尺金(さしがね)を使い、2点から長さをはかって位置を決めていきます。
反対側も。
今回購入したデスク脚とデスク天板の大きさでは、写真の位置関係がバランスよく、ベストでした。
デスク脚の位置が決まれば、ペンでも先の尖ったものでもなんでもいいので、マーキングをしていきます。
鬼目ナット用の下穴を空ける
鬼目ナットを埋め込むには、事前に埋め込みたい鬼目ナットのサイズに適した下穴を空ける必要があります。
今回購入したデスク脚に付属していた固定用のネジは径がM6であったため、鬼目ナットもM6対応のものを購入しました。
M6に対応した太さのドリルビットは、径が9㎜のものなので、こちらも準備しましょう。
下穴をあける際は、ドリルビットに前もって開けたい下穴の深さの位置にマーキングをしておきます。
マーキングはマスキングテープなどで大丈夫です。
今回は、鬼目ナットの長さが2㎝のものだったので、マーキングもドリルの先端から2㎝のところにマーキングをしました。
始めは細いドリルから太いドリルへと切り替えて、徐々に穴を大きくしていく方法でやっていましたが、途中で面倒になってしまい、一発で太いドリルを使い穴を空けてみましたが、全く問題はありませんでした。
むしろ、最初から太いドリルで穴をあけてしまったほうが、キレイな穴に仕上がりました。
参考までに、上の写真は左側2つが最初から太いドリルで開けた穴で、右側が細いドリルから徐々に大きくしていった穴です。
左側の2つの穴のほうが明らかにキレイな仕上がりなのが分かるかと思います。
貫通のリスクも少なくキレイに仕上がるので、最初から太いドリルを使用したほうがいいかもしれません。
鬼目ナットを埋め込む
穴があけ終わったら、鬼目ナットを埋め込んでいきます。
鬼目ナットは回してねじ込むタイプと、ハンマーなどで打ち込んでいくタイプがあります。
今回はねじ込むタイプの鬼目ナットを使用しました。
下穴に鬼目ナットを合わせたら、電動ドリルを使用してねじ込んでいきます。
注意点として、電動ドリルのトルクは強すぎないように設定しましょう。
電動ドリルのトルクが強すぎると、鬼目ナットが割れる可能性があります。
私も、最初に強いトルクで鬼目ナットを埋め込んでいたら、割れてしましました。
すべての鬼目ナットを埋め込んだら、最後はデスク脚の取り付けです。
デスク脚の取り付け
事前に埋め込んだ鬼目ナットの部分に、デスク脚をあわせてネジで固定していきます。
すべてのネジが固定できれば・・・ついにDIYデスクの完成です!!
デスクのDIYは初心者でも問題なくできる!!
私自身デスクを作るのは今回が初めてですし、インパクトドライバーも年間で数回使う程度です。
それでも今回使用したデスク脚や塗料などは取り扱いが簡単なので、初心者でも既製品に負けず劣らないデスクを作ることができます。
通常であれば、5万から10万もしてしまうようなデスクやテーブルでも、自分で作ってしまえば2万程度で立派なものが出来上がってしまいます。
また、DIYしたものは自分の好きな色や形にカスタマイズできるといったメリットもあるし、なにより自分の好みに仕上げていくといった工程が、愛着をわかせ、大事に長く使いたいと思えるようにさせてくれます。
初心者の方でも臆することなく、ぜひ、デスクのDIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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